その後、自分の身は自分で守るしかないと思い、僕も役所で定期的に行っている法律の無料相談を受けてみました。
弁護士さんは、『管理会社を管理することは大家の責任。変更することも可能なのだから、何だかんだ言っても最終的には大家さんの責任です。』と、もっともな説明をしていたのを今でもはっきりと覚えています。
その後も、過去の判例など同じようなケースの事件を調べたり、弁護士さんにお金を払って相談などもしました。
調停は、1ヶ月に1度のペース、6ヶ月に渡り行いました。
調停員の方は、管理会社に『なぜ入居者からのクレームがあった時に、きちんと事実確認をしなかったのか』と大変厳しく責任を追求していましたが、管理契約は随意契約だからいつでも管理契約は解除できるだとか、僕が大型犬がいるかどうか確認するように依頼されたことを覚えていないなど責任逃れの一点張りでした。
今思えば、たいした内容ではありません。損害賠償額200万円というのもバカげているというので不調(調停で話がまとまらないこと)になったとしても、実際に裁判になることはないと弁護士さんからも聞いていました。
しかし、調停沙汰になっているというのは非常に精神的重圧がかかり、その6ヶ月間は想像以上に気持ちがなえてしまうものでした。
僕はとにかく精神的重圧から解放されることを望み、管理会社を管理できなかった大家の責任ということで10万円で示談を申し入れましたが、入居者はそれが気に入らなかったようです。