妻に反対されて不動産投資をやめた人へ。順番が逆かもしれません
不動産投資の話をしていて、一番よく聞く「やめた理由」は、利回りでも金利でもない。
奥さんに反対された、です。
物件は見つかった。融資も内諾が出た。でも家で言ったら反対されて、それで止まった。こういう人を本当に何人も見てきました。
僕はこれを、説得のテクニックの問題だと思っていません。順番の問題だと思っています。
反対されるのは当たり前だと思ったほうがいい
まず、反対されるのが普通です。
数千万円の借金をする。しかも自分たちが住まない家のために。今の暮らしは何も良くならないのに、リスクだけが増える。この説明を聞いて「いいね」と言う人のほうが、たぶん少ない。
さらに現実的な話として、銀行によっては奥さんが連帯保証人にならないと融資が出ません。つまり「反対しているのに、書類にはサインしてくれ」という状態になる。ここで揉めない家庭のほうが珍しいと思います。
だから僕は、反対されている人に「もっと上手く説明しましょう」とは言いません。説明で足りるなら、もう終わってるからです。
説得の材料は、買う前には存在しない
じゃあ何が効くのか。
僕の実感で言うと、1回目の家賃が入って、そこからローンが返済されて、それでもお金が残るという状態を一度見せることです。
これを見せると、話が変わります。数字の説明を100回するより、口座の残高が1回動くほうが強い。そして残るようになると、奥さんのほうが積極的になることが多い。これは本当にそうです。理屈が通ったからではなくて、掛け算になることが見えるからだと思います。
2件目は1件目より楽になります。3件目はもっと楽になる。
ただ、ここで話が循環します。その状態を見せるには、1件目を買っていないといけない。買う前に見せられる材料はない。
だから1件目だけは、どうしても情熱で押すしかない。僕はそう思っています。綺麗な結論ではないけれど、ここを飛ばせる方法を僕は知りません。
もう1つ、話しておいたほうがいいこと
これは言い方が難しいのですが、実際に効くことがあるので書きます。
団体信用生命保険(団信)です。
借入時に団信に加入する形になっていると、契約者(多くの場合は夫)が亡くなったときに借金が返済され、収益不動産だけが残る形になります。残された側から見ると、借金つきの負債ではなく、家賃が入ってくる資産が残る。
「自分が死んだあと、君と子どもに毎月家賃が入る形にしておきたい」という話は、借金の話とはまったく別のものとして受け取られることがあります。
ただし、ここは必ず確認してください。団信の扱いは金融機関によって違います。加入が必須のところ、任意のところ、そもそも仕組みが違うところがあります。保険の内容や税務上の取り扱いも状況によって変わるので、融資を受ける銀行と、保険や税務の専門家に必ず確認してください。ネットの記事(この記事も含みます)で判断しないでください。
まとめ
- 反対されるのは普通。説明が下手だからではない
- 説得の最大の材料は「1回入って、返して、残った」実物。でもそれは買った後にしか手に入らない
- だから1件目だけは情熱で押すしかない
- 団信のように、借金ではなく「残す」文脈に置き換えられる材料もある。ただし銀行と専門家に確認する
僕自身、デビューは自分が一番買ってはいけないと思っている都内の新築ワンルームでした。だから「正しく説得して正しく始めた人」の話はできません。できるのは、こうやって回り道した話だけです。
最後に一度だけ。さいたま市周辺の物件で賃貸管理をお探しの方は、ご相談をお待ちしています。
もしよかったら、奥さんをどう口説いたか(あるいは今どう反対されているか)をコメントで教えてください。同じところで止まっている人が、たぶん一番読みたい話です。

